観光

碁石海岸について

碁石海岸(ごいしかいがん)は岩手県大船渡市の末崎(まっさき)半島東南端約6kmの海岸線で国の「名勝及び天然記念物」や国立公園に指定されています。 また三陸ジオパークのジオサイト、みちのく潮風トレイルのコースの一部にもなっています。
碁石海岸には碁石八景と呼ばれる景勝地があります。3つの洞門を持つ「穴通磯(あなとおしいそ)」、海蝕による見事な水道景観の「乱曝谷(らんぼうや)」、洞穴に当たる波により雷鳴のような音を発する「雷岩(かみなりいわ)」、碁石のような黒い玉砂利の浜「碁石浜(ごいしはま)」などがあり変化にとんだ景観を楽しむことができます。
園地内には松林を縫うように遊歩道が整備されており四季折々の草花を鑑賞しながら、時間に合わせた散策をすることができます。 随所に展望台があり乱曝谷付近からは対岸の綾里崎や切り立った断崖と水道、碁石岬からは陸前高田市の広田半島のほか天候が良ければ宮城県の金華山までを見渡すことができます。

碁石海岸

東日本大震災で被災した三陸地域の復興と被災の伝承を目的として、陸中海岸国立公園を中核として、平成25年、環境省により創設された国立公園です。 平成27年3月には、南三陸金華山国定公園を編入し、青森県八戸市から宮城県石巻市までのエリアが指定されました。
南北の延長は約255km、北部は「海のアルプス」とも称される豪壮な大断崖、南部は典型的なリアス海岸が続きます。 海岸にはウミネコやオオミズナギドリなどの海鳥の繁殖地があり、野生生物を間近に観察することもできます。 三陸は世界三大漁場でもあり八戸・宮古・釜石・大船渡・気仙沼などの日本有数の水揚げを誇る漁港を有しており、新鮮な海の幸を味わうことができるのも魅力です。 復興事業の視察や防災教育を目的として全国から多くの人々が訪れています。
変化に富んだ特色ある地形・地質を有する碁石海岸は、三陸復興国立公園の主要な利用拠点となっています。

三陸ジオパーク

"ジオ"は地球や大地、"パーク"は公園という意味で、貴重な地域の自然・文化をまもり、多くの人に訪れ知ってもらう・楽しんでもらうことを目的としています。
「三陸ジオパーク」は、北上山地東部に位置し、青森・岩手・宮城の3県の市町村からなる日本一広大なジオパークで平成25年9月に日本ジオパークとして認定されました。 約4億年前に海底でできた岩石がプレート運動によってこそぎとられてできた北側とで構成されています。
そのため三陸地域はジオサイト(地質名所)の宝庫でもあり、地球活動の歴史や多種多様な生き物に触れることができます。 大船渡市には、リアス海岸特有な地形・地層、それらの模型や発見された化石を展示した市立博物館、金山で有名な今出山など、ジオを学ぶための要素がたくさんつまっています。

碁石海岸の植物

碁石海岸では、アカマツやクロマツの林が海からの潮風を和らげています。
沖合には暖流と寒流が交わる海域があり、暖地性のヤブツバキ・ヒサカキ、寒地性のハマナス・ニッコウキスゲ・コハマギクなどを見ることができます。 また、海岸特有のハマギク・キリンソウ・スカシユリなどと、山野に自生しているオカトラノオ・ヤマユリ・シラヤマギクなどを、同じ地域で見ることができるのも碁石海岸の特徴です。

みちのく潮風トレイル

『みちのく潮風トレイル』は、青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸をつなぐロングトレイルとして、令和元年6月9日に全線開通しました。その最大の魅力は、海の景観をダイナミックに感じるスポットの豊富さ。
日本一美しい断崖やリアス海岸ならではの風景、恵み豊かな世界三大漁場など見どころが目白押しです。 自然が織りなす圧倒的な美しさのなかを、潮風にゆられながら進み、忘れられない感動を味わってください。(環境省HPより)
ここ大船渡区間は平成27年9月14日に約77㎞で開通しました。コース中には碁石海岸の遊歩道も含まれております。 季節により変化を見せる海の色や、潮の香り、色とりどりの草花などなど魅力が沢山で気持ちよいです。当センターもトレイルセンターとして絶賛成長中なので、ぜひお立ち寄りください。